「温泉に出かけたいけれど、長距離の運転に自信がない」。都市部に住む人の中には、免許を持っていない、日常的に車を運転する機会が少ない、あるいは年齢とともに運転に不安を感じるようになったという方も少なくない。とりわけひとり旅の場合、誰かに運転を頼むこともできない。
そんなときに役立つのが、電車で気軽にアクセスできる「駅前温泉」だ。駅から徒歩で行ける温泉地なら、長時間のバス移動やタクシーの手配は不要。荷物を持っての移動も最小限で済み、思い立ったときに気軽に出かけられる。
今回は、ひとり旅でも便利な、駅から徒歩でアクセスできる温泉地を5か所紹介する。
越後湯沢温泉(新潟県湯沢町)
上越新幹線「越後湯沢駅」の駅前に広がる温泉地。新潟市内はもちろん、東京駅からも新幹線で約70分とアクセスしやすい。駅を降りると徒歩圏内に複数の温泉宿や日帰り入浴施設が点在する。駅構内には特産品を扱う飲食店や土産物店が充実しており、買い物や食事にも困らない。日本酒好きには駅内の「ぽんしゅ館」がおすすめで、新潟の全酒蔵の代表銘柄を楽しめる。電車移動なら、飲酒を気兼ねなく楽しめるのも魅力だ。
いわき湯本温泉(福島県いわき市)
東京駅から特急列車で約2時間。常磐線・湯本駅から温泉街までは徒歩圏内だ。歴史は1300年以上前の奈良時代までさかのぼる古湯で、近年は温泉リゾート施設や映画の舞台としても知られる。十数軒の旅館に宿泊して海の幸を堪能するのもよいし、日帰り入浴や公衆浴場で硫黄成分を含む泉質の良い湯を気軽に楽しむのもおすすめだ。
由布院温泉(大分県由布市)
全国的に有名な人気温泉地。久大本線・由布院駅を中心に温泉街が広がり、駅舎自体も観光の拠点として親しまれている。特急列車の停車駅でもあり、博多駅からは約2時間ほどで到着する。全国第2位の源泉湧出量を誇り、多くの温泉施設がかけ流し方式を採用している。観光客は多いが、高級旅館から素泊まり宿まで宿泊施設のバリエーションも豊富で、ひとり旅でも選択肢は広い。
下呂温泉(岐阜県下呂市)
「日本三名泉」のひとつに数えられる歴史ある名湯で、中部地方を代表する温泉地のひとつ。最寄りの下呂駅は名古屋駅から特急で1時間40分ほど。川沿いに広がる温泉街は駅の徒歩圏内にあり、観光スポットのほか、食べ歩きができる飲食店も充実している。名物スイーツも評判で、女性や若い世代からの人気も高い。大小さまざまな宿泊施設が揃うので、ひとり旅でもニーズに合った宿を選べる。
湯の川温泉(北海道函館市)
広大な北海道は車がなければアクセスが難しい温泉地も多いが、函館の湯の川温泉は例外。函館の市街地に湧く温泉で、JR函館駅からは路面電車やバスでアクセスできる。路面電車に揺られながらゆったりと温泉街へ向かうのも旅の醍醐味だ。海岸沿いにあるためオーシャンビューの温泉宿が多く、高温の塩化物泉は体の芯まで温めてくれる。宿の選択肢も多く、ひとり旅でも予約しやすい。函館空港から温泉街まで車で約10分というアクセスの良さも魅力である。
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