Q5よりすべての面で優れるSQ5
アウディSQ5 3.0 TFSI ローンチエディション(英国仕様)
アウディの売れ筋モデルの1つ、Q5が新世代へ交代した。実のところ、そちらの進化度はさほど大きくない様子。ところがSQ5は、先代から遥かに輝きを増している。同ブランドが提供するバッテリーEVの「S」より、遥かにスポーツしている。 【写真】ここ10年で同社のベスト アウディSQ5 3.0 競合クラスの上級SUVと写真で比較 (143枚) 例えば、新しいS6 E-トロンはA6 E-トロンより確かに速い。だが、それ以上の特徴が弱いことは否定できない。航続距離は縮まってしまう。これと対象的に、SQ5はQ5よりすべての面で優れるといっていいだろう。 これまで通り、ベースはQ5。RSを名乗る仕様ほど、突き詰めた内容ではない。 ニュルブルクリンクでスポーツサルーンを追い回せるような、敏捷なSUVとまではいえない。だが休日の運転も楽しめる、実用的でシーンを問わない上級ファミリーSUVをお考えなら、検討候補の上位へ加えてみてはいかがだろう。
適度にスポーティ アグレッシブさは控えめ
アウディSQ5 3.0 TFSI ローンチエディション(英国仕様)
スタイリングは、2026年のアウディ・スタイルの典型例。お決まりのシングルフレーム・グリルと、切れ長のヘッドライトでフロントマスクは構成される。高い位置のショルダーラインがストレートに伸び、いかにもSUVらしいシルエットだ。 あえて触れたいのは、平行四辺形でレッドのロゴが復活したこと。一時的にこの採用は見送られていたが、本当の「S」だと主張するように、テールゲートへ与えられている。 アルミホイールは21インチで、ブレーキキャリパーはレッド。マトリックスLEDヘッドライトと、4本出しのエグゾーストシステムが標準で備わる。適度にスポーティで、アグレッシブさは控えめ。能力を過度に主張しない、上品な雰囲気が好ましい。 ワゴンボディだけでなく、クーペボディのスポーツバックも用意される。価格は若干上昇し、荷室容量は少し犠牲になるものの、欧州本土ではこちらの方が支持率は高いという。
車内はQ6 E-トロンと同等 疲れ知らずのシート
アウディSQ5 3.0 TFSI ローンチエディション(英国仕様)
インテリアは、同クラスのバッテリーEV、アウディQ6 E-トロンと瓜二つ。運転席の正面には、11.9インチのバーチャルコックピット・モニターが据えられ、中央側には14.5インチのタッチモニター。SQ5の場合、助手席側にもモニターが標準で与えられる。 運転席側のモニターは、ステアリングホイール上のボタンで表示を変更できるが、操作はやや複雑。助手席側のタッチモニターでもナビやオーディオの操作は可能で、運転へ忙しい時などには隣人へアシストを頼める。 実際に押せるハードボタンは、かなり少ない。エアコンの操作は、中央のタッチモニターで賄われる。画面の下部に常時表示され、反応は素早いが、従来のボタンやノブの方が扱いやすいと感じる人は多いだろう。 ナッパレザーでダイヤモンドステッチ仕立てのスポーツシートが、SQ5の車内のハイライト。座り心地は素晴らしく、長距離でも疲れ知らず。ヒーターとベンチレーションだけでなく、マッサージ機能も実装される。
グラブハンドルのスイッチパネルに注意
アウディSQ5 3.0 TFSI ローンチエディション(英国仕様)
内装の素材は、アウディとして可もなく不可もなく。肌触りの良いダイナミカ・マイクロファイバーが、モダンでスポーティな雰囲気を醸し出す。反面、シフトセレクターはフォルクスワーゲン・グループの他ブランドとの共有で、少し安っぽく見えるかも。 ステアリングホイール裏にはパドルが備わるが、プラスティック製。約7万5000ポンド(約1463万円)のアウディとしては、物足りない。 ドアのグラブハンドル部分には、パワーウインドウだけでなく、それ以外の機能のスイッチも一体になった、大きなパネルが組まれている。慣れるまで、うっかり触れてしまうことはあるだろう。筆者は、間違ってフォグランプを点けてしまった。 そのパワーウインドウのスイッチも、慣れ親しんだ配置ではない。意図とは逆に、開けたいのに閉めたり、閉めたいのに開けたり、ということはありそうだ。 走りの印象とスペックは、アウディSQ5(2)にて。
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